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「丗那、帰ろう。鞄もってきてるから。」


「‥うん。」



私たちは保健室を後にした。









美月はそれから何も言わなかった。




気まずい感じじゃなくて、ただ、落ち着いた。








美月に家まで送ってもらった。


「ありがとう、美月。」



「丗那、俺諦めないから。」



「っ‥。」



「じゃあな。」



そう言って頭をポンポンとした。



私は美月の背中を見えなくなるまで見ていた。









ありがとう、美月‥。



でもごめんね。



美月の気持ちには答えられない。



私は晃平が好き‥。
   
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