風神Ⅱ




男の単語に引っ掛かったがあたしに向けられた言葉によりすぐに忘れ去られた。






「嫌な態度取っちまってわりぃなぁ。どんな奴か気になったもんでつい、俺は炎神総長、尾方 炎竜(オガタ エンリュウ)だ。よろしくな」



「佐倉真城です。」




先程の態度を微塵も感じさせない雰囲気に一気に場が盛り上がる。





もしかして試されてた?




新しい疑問が頭に浮かんだ。












「そういえば炎竜。一人で来たのか?」





「いんや、あいつと来た。下にガキがいてよ飛び付いて行きやがった。」




「え!?」




馨の問いに応える尾方さん、そいてその答えに驚く修人。








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