風神Ⅱ




「今日は真城さんが好きな料理にしますよ、何でも言ってください。」




そんなことを言われても、




「これから真城さんもここに住むんですから遠慮しないで下さい。」




戸惑っているあたしに康二さんが微笑みながら話かける。




「えっと、じゃぁ……ヨーグルト食べたいです。」




あたしの言葉に周りの人達はキョトンとした顔になる。




よく考えるとヨーグルトはご飯じゃなくてデザートだ。




馬鹿な発言をしてしまったことに今更気がつく。




「やっぱり今のは「わかりました。」




あたしの言葉を遮ったのは康二さん。




「デザートでもいいですか?」




「はい。」








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