風神Ⅱ




「馬鹿だな。」




気づかない内に言葉が出ていた。




自分が輝けないからってわざわざ星を羨むなんて。




あたしは星を眺めながら惨めな気持ちになっていた。
















「真城ちゃん。」




突然名前を呼ばれあたしは声のする方に振り返った。










「…………風斗さん。」




そこにいたのは風雅の父である風斗さんだった。









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