風神Ⅱ
困らせてしまったかな。
そう思いながらもあたしはじっと空の星を見ていた。
その間風斗さんは視線をあたしから星に変えた。
「真城ちゃんは運命を信じるかい?」
「……運命……ですか?」
風斗さんのいきなりの発言に戸惑ってしまう。
風斗さんの考えがわからない。
「私は、信じてるんだ。」
風斗さんは微笑んだ。
「私が愛美に出逢えたことだって運命だと思ってる。それに…」
風斗さんはあたしの目を見た。