地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
「そう、俺も偽りの姿だからさ…。」
カチャ
奏がメガネを外した。
ーードキン
「な、何よそれ…!ズルいわよあなた。」
「お互い様だろ?」
「そ、そうだけど……」
正直言ってカッコよすぎるのよあなた!!
寧々は心の中で叫んだ。
が、そんなこと叫んでも奏には聞こえるはずもなく話は進んだ。
「伊沢さんの状況は何となく分かった気がする…。」
「寧々でいいわ。伊沢さんってあまり好きじゃないの。」
「りょーかい。じゃあ俺も奏でいいよ。」
「分かった。それじゃあ奏は何で変装なんかを?」
「ただ静かに生活がしたかった…それだけ。」
「…へ?それだけ?」
「うん」
「本当に?他に何かないの?」
「ないね〜」
俺は茶化すように言った。