地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
えぇ〜っと真っ直ぐ行って…左…!
「ここかな?」
ーーカチャ
ドアを開けるとそこは間違いなく奏の部屋だった。だって入った瞬間、奏の香りがしたから。蜜柑系の甘い香りが。
「薄暗いな…電気のスイッチは……」
ゴソゴソ…
入口付近を手探りで探していると後ろから声がした。
「何してんの?」
「ひゃっ…!?」
ーーパチン
「あ、ついた。」
「ったく、電気のスイッチで時間かかるか普通?まぁ見ていて面白かったけど♪」
「えっ、嘘!?」
「ほんと、手探りしながら必死で探してたよな♪」
し、信じらんない!
「ほら、早く行けよ。」
「……もう!」