霊務・ザ・ファイナル(霊務4)

2人の首をガッと掴み、そのままコタツから引きずり出した。









「ほら、もうここには用がないから行くよ!」











そう無理やり外に連れ出すが、抵抗するようジタバタする。











「あ~~我が輩のオアシスが~~暑い場所なのにオアシスが~」










「鬼~~オッサンの鬼~~。こんなことするオッサンが三鬼神だよ~~」











眠り猫も余計な知識を覚えてかうまい事言いやがって、礼子も相変わらずアホな事を言う。












「誰が三鬼神だ! 三鬼神ってはあそこの屋根に立ってるようにだね……え?」









!!








自分で言って気付いた。





指をさす方向……










宇賀神の屋根の上に、鬼の面を被った霊が立ってるのが見えた。










「……」











その霊は、黙って見下ろしている。









あれは……青鬼だ!!










その面の色から分かる。










ヤツは前回見逃してくれた敵。



ソイツが冷たい目で、コチラを凝視している

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