あきれるくらい側にいて


 
「サクラさんはカフェオレでいいですか?」

そう言って、コンビニの袋からチルドカップのコーヒーを二つ出した彼。

「これもどうぞ」

続いてテーブルの上に置かれのは、サンドイッチ。


彼に一旦部屋の外へ出てもらい、着替えを済ませたあたし。

そしてわかったことは、ここは彼の部屋で、彼とあたしの歓迎会があった昨夜あたしは、ここに泊まったということ……。


って、意味わかんないし!
まったく覚えてないし!


「あのね、アクツくん?」

「サクラさん、“ハル”でいいですよ。昨夜みたいに」

「え?」

「言ったじゃないですか? ハルって呼ぶからキミもあたしのことサクラって呼びなさいって」

「………」

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