あきれるくらい側にいて
 
「あのね……ハ、ハルくん?」

「あっ 朝食の前にシャワー浴びたいですか? すみません気がつかなくて」

いや、そうじゃなくて。

「バスルームはその左のドアの……って説明しなくてもわかりますよね。昨夜使ったんだから。ははっ」


うっ うそでしょ!?
頭ん中が混乱しすぎてパンクしちゃうっ!


「ハル! 聞きたいことがあるんだけど?」


もう単刀直入に聞くしかない!
こぶしを握りしめ、その場に立ち上がったあたし。


すると彼はポカンと口を開けて

「は、はい…」

あたしを見上げた。


「昨日の夜、何があったか教えてくれない?」

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