あきれるくらい側にいて
 
ハルの話によると、こういうことらしい。


式場選びにタダシと出かけた帰り、居酒屋へ立ち寄ったあたし。

そして、友達が働いているそのお店へ立ち寄ったハル。

彼があたしを見つけた時には、すでにかなり酔っていたみたいで……もちろん、こっちが。

フラフラすぎて一人で帰ることなんてできそうにないあたしを(絡まれ、半ば強制されて)家まで送ってくれたんだとか。

そこでタチの悪い酔っ払いだったあたしは、『ウチで飲みなおそう!』なんて言いだし。

夜も更け帰ろうとするハルを引きとめ、あろうことか『泊まってきなさいよ!』と命令したらしく。

その後、目を覚ましてからはあたしの知ってる通りだけど。


階段落ち後の状況については

「あの抱き枕が、ベッドカバーとサクラさんの背中の間に挟まっていて、クッションになったみたいです。ケガがなくてホントよかったですよ」

そして

「服ですか? 着せて帰りましたよ。ハダカのままでカゼでもひかせたらいけないと思って」


ということみたい……。

あ゙ゔーっ!

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