あきれるくらい側にいて
 
ここまできたら、もう聞くしかない!

二度も泊まりあって、裸で寝ていた事実が揃っているんだから。

知るのはコワイけど、でも重要なことだよ。

だってあたし婚約中なんだもん。いくらなんでもそれは無いはず。

酔ってヘロヘロだったといっても、記憶がぶっ飛んでるっていっても……ハルの容姿がタダシより良いっていっても……。

でも、最後の砦は崩してないはずよ!


あたしは、ハルの前に座り直した。

ラグマットも何もないフローリングの床の上に膝を揃える。


「ね、ねぇ、もう一つ聞くけどね」

「サクラさん、どうしたんですか? そんな神妙な顔して」


神妙にもなるよ。これから重要聴取を行うんだから。


「それで、あたしとキミは……」

「サクラさんとオレは?」

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