あきれるくらい側にいて
 
「おつかれ。どうしたの?」


顔を見上げたら

「サクラさん、助けてください!」

眉を八の字にしたハルが、懇願の眼差しを向けてきた。




*.....*.....*.....*


5階にある休憩フロア。
その窓際の席に、先に座ったハル。

そしてテーブルの上に、手に持っていた物を置いた。

書類の束と、それから何か四角っぽい物が入ったビニール袋。


「……?」


それをジッと見つめ首を傾げるあたしに、ハルが一言。


「あぁーっ もう我慢できない!
サクラさん、すぐに……シましょ?」

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