最後の人やな
ただ俺は大学から入ったただの中流階級。

財力もなければ友達もいない。

最強の初心者と先輩におだてられ入ったバトミントン部も結局一ヶ月持たずしてやめてしまった。

楽しそうな数々のサークルの集団を横目に俺は早足で教室へと向かう。

教室に入ると俺は前から3番の席に陣取った。

いつもは俺の席は決まって1番前の左端なのだがこの授業のときは違う。

教授の口がものすごく臭い上に唾の飛ぶ距離が半端ないのだ。

入学したてのころ一度この教授の飛ばした唾が俺の口の中に入ったことがあるのだが、その時の臭いといったら小学校の時に罰ゲームで十秒間鼻の下においた乾いたパサパサの犬の糞の臭いに似ていた。

いつものようにウトウトしていると授業が終わった。

ここからは勝ち組と負け組に分かれる。

勝ち組は男女仲良くサークル仲間で飲み会。

負け組は一人で帰宅。
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