永遠の華〜last eternal〜
「ふふ、で?」
「……あ?」
グラスに口をつけながら、美麗が俺を見つめる。
「あの子、実際は誰なのよ?」
カウンターの隅に座るゆかりの後ろ姿に視線を投げながら聞いてきた。
そうくると思った。
だからコイツらに付き合うのは嫌だったんだ。
「……関係ねぇだろ」
美麗の言葉に、俺は不機嫌そうに返した。
教えてしまうと、絶対ロクなことになりやしねぇ。
「話したくないほど、大事ってわけね」
「なんでそうなる」
「あら、だって」
そう言って言葉をとぎり、チラリとゆかりに視線を向けたと思いきや、すぐさま俺に向きやった。
その表情は、笑顔で。
「さっきから、あの子が気になって仕方がないって感じよ?」
気づいてないの?と最後に呟き、またグラスに口をつける。
その隣で、海斗がニヤニヤとしているのが目に付いた。
…………うぜぇ。
「さすがNo.1キャバ嬢だけあるなぁ、美麗」
「ふふ、当たり前じゃない」
笑い合う二人を前に、俺は眉を寄せる。
………この女、本当に油断ならねぇ。
海斗の言うとおり、美麗はあの店の№1キャバ嬢だ。
人を見る目や扱い方はズバ抜けての実力がある。
加えて勘もいいから、コイツにはあまり隠し事が出来ない。