永遠の華〜last eternal〜


怪しい笑みで笑う悟に、内心イラッとする。


こいつは柔らかい見た目とは裏腹に、腹黒い性格をしている。


女に関しては天然並みの思わせぶり野郎だが、
男に関しては勘が鋭く、トコトン食らいついてくる。



いや……ゆかりにも、か。



そんな事を考えながら隣に立つ悟を睨みつけてやると、
ドン、と音が響いてきた。

途端に夜の空が、鮮やかな色に染まる。




「あぁ……今日はお祭りだったっけ」




そう呟きながら、悟は花火を見上げた。


花火会場と、ゆかりの家はわりと近い。


昔、まだ響也がいた時にこの家から花火を見たこてがある。

いっちょ前に20階建てのマンションの最上階に住んでいた響也。


両親が普段からいない家で一人過ごしていたゆかりは、
響也ね家からの方が学校に近いという理由で、二年前にこの家に引っ越した。



だが、その響也も今は地方。


現在はゆかり一人が使っている、無駄に広い家だ。
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