永遠の華〜last eternal〜
『し、しらな―――』
「あん?」
この際、知らんぷりを決め込んでやると意気込んでいた私は、
香の声で見事玉砕。
慌てる私を無視し、香が私の手を掴んできた。
『ちょっ……!』
嫌だー!
ここ学校!目立つからやめてー!
「相変わらずですね、香さん」
「きゃー!香さんだぁ!」
いきなり名前を呼ばれた香が、
私の腕を掴んだまま立ち止まり、茉莉たちの方に視線を向けた。
「んだよ、お前らか。コイツ借りてく」
しれっと言う香に、私は青ざめる。
私はモノじゃない……!
「良いですけど……なに、ゆかりってば香さんと約束してたの?」
「なんだぁー早く言ってくれれば良かったのに!」
「サンキュ」
慌ててブンブンと首を振るが、
それに気づいた香に見事阻まれた。
ニヤリと笑うこの男が憎たらしい。
……この野郎!