君だけの王子様





女の子の歳は大体俺と一緒ぐらいか年下だった




それに比べて男は2つぐらい上に見える




てゆーかこんなとこでケンカすんなよ…




休むに休めねーじゃん




俺が他のトコ行こうと思って立ち上がったとき




バシャーンッ!




俺の後ろですごい音がした




振り返ると…




あの女の子が土手の近くの川に落ちていた




多分、あの男とケンカして誤って落ちたのだろう




しかも男は助けようともしない。




…確かあそこって結構深かったはず…



「……ったく」




俺はあの女の子を助けるため川に入る




水は結構冷たかった



俺は女の子の元に行き腕をつかんで引き上げた




「………」




…なんか言えよ




「大丈夫か?」




仕方ないから俺から話しかける




「大丈夫です。ありがとうございました。」




女の子がペコリとお辞儀した




顔を上げて俺を真っ直ぐ見た時に俺は気づいた




この子めっちゃ可愛い…




そこらへんの女の子より可愛い




茶色のセミロングの髪に同じく茶色い目をした彼女




その真っ直ぐな視線に俺は耐えられなくなり視線を逸らす




「でわ」




彼女が帰ろうとする



…と




俺は無意識に彼女の腕をつかんでいた




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