それでも君が。
やっぱり、部活もないのに、こんな時間まで残ってるなんて、変だよね……。
腕時計を見ると、ホームルームが終わってから、もう40分も経っていた。
──蒼君……何してるのかなぁ……。
周りに他の生徒の姿はなく、校庭からは部活に励む生徒達の声が聞こえてくる。
──蒼君のクラス、行ってみよ。
ここで悶々しながら待つより、効率的だよね。
私は、蒼君のクラスがある校舎に続く渡り廊下に足をかけた。
ふと、彼のクラスを見上げる。
蒼君のクラスは、渡り廊下から見える所にあるんだ。
蒼君の席は正に窓側。
もしかしたら彼が見えるかもと、探した時だった。
本当に、彼を見つけてしまった。
少し浮かれそうになったけれど、すぐにその気分は無くなる。
何故なら…。