それでも君が。




彼の横に、秋山先輩がいたから。



2人は立って話しているようだけど、細かい表情までは見えない。








──嫌だな。



こんな時、すぐに疑いの念を心に宿してしまう自分が嫌だ。



私、こんなに嫌な奴だったんだって、思い知る。



こんな時だからこそ、本当は凛としていたいのに。





「岩越羽月チャン」





名前を呼ばれて振り返ってみれば、そこには見覚えのある女の先輩が3人立っていた。




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