それでも君が。
しかしKYはまだ続ける。
「つかよ。こいつはこいつで110歩くらい譲っても可愛いとは言えねぇけどよ」
そう言って、背後の私を指さす。
──その10歩は譲れ。と思った。
「あんたも、100歩譲っても可愛いとは言えないぜ」
「なっ……!」
「あんたも、あんたも。ドブスばっか」
そして、ついでと言わんばかりに少女BとCにも指を向けた。
──もう勘弁してほしい。
私は後ろから彼のシャツの裾をツンと引っ張った。
「藤堂君、い、言い過ぎだから!」
「ああ? あんた、そんなボロボロになってまでこんなバカな奴ら庇う訳?」
「そ、そういう訳じゃないけどっ……女の子はね、ブスとか言われたら傷つくの!」
「あ、じゃああんたも傷ついた? わりぃな」
「そ、そういう問題じゃ……」
「つか、そろそろ立ち上がったら? そのカッコ、かなりみじめ」
「うるさいな! すぐ立ち上がれたら苦労してないって」