それでも君が。
──温かい。
何で……?
寒いと思っていたのに……
すごく温かい。
フワフワと漂っているような感覚の中、薄く目を開けた。
一瞬で視界に広がったのは、蒼君の寝顔。
「そ……君……?」
思わず呟くと、蒼君はゆっくりと目を開いた。
そして
「気分、どうだ」
と言う。
その時初めて気付いた。
蒼君に抱き締められてることに。
「気分は……いいよ。蒼君、どうして……」
「お前が寒いって言って、俺を呼んだんだよ」
「え!?」
つい、起き上がってしまった。
熱がまだ引いたばかりだからか、身体が少し鈍い感覚に覆われている。
「いきなり起き上がるな」
「ごっ、ごめん蒼君! そんな厚かましいこと……夢の中だと思ってたっ……」
「いや。いいよ。気分が良くなったんだったら良かった」
蒼君はそう言って私の頭にポンと手を置き、ベッドから立ち上がった。