それでも君が。




あまり使われていない資料室から、バサバサッと何とも豪快な音がした。


……ん?


あまり使われてないはずなのに……


そこでハッとした。


──そう言えば……ここ、本来見てはいけないモノが出るって噂が、あるなぁ……。


まさか、ね。


自分で自分のその考えに笑いながら、そのドアに近付き、そっとドアノブに手をかけ、音を立てないように開く。


そこには……


本来見てはいけないモノ……ではなく。


真面目に見てはいけないモノが。




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