それでも君が。




「……連絡、つかないのか」





と、晴君。





「……うん。合宿の前から合わせると、もう3週間たった。私が入院してた時はともかく……。あれから、会えてないし、携帯は繋がらないし」


「………」


「……本当に、晴君何も知らない……?」





うんともすんとも言わず、晴君は黙り込んだ。



その目線は、さっきの私と同じ、バスケットボールの雑誌へと注がれている。




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