それでも君が。




優しい顔。



前までだったら、毎日見ていた顔。



でも、最近はそれどころか、会ってもなかったから……。



前まで、当たり前だと思ってたから分かってなかったんだ。



蒼君は、こんなに、こんなにも……私を優しく見つめてくれていたんだ。



それを当たり前だと思っていた自分を、叩いてやりたい。



当たり前なんかじゃない。



誰かにこんなに優しく見つめてもらえるのは、奇跡に近いんだ。



私、どれだけ甘えていたんだろう。



蒼君が冷たくなったことに、“どうして”って思ってる場合じゃないじゃん。



どうして、蒼君だけを責められる……?



私が、……私も、変わらなきゃいけないんじゃないの……!?



バカ羽月……!




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