それでも君が。




「気ぃ持たせるって、何だよ。お前が勝手に俺に迫ってきて、抱け抱け言ってきて、勝手によがったんだろうが」






………………







さいてー!!!!



きっと、クラスの皆が、同じことを思っただろう。



別に、どんな風に振られようが知ったことじゃないけど……



せめて、場所変えて言ってあげるとか、何か配慮あるでしょうよ……!





「つーかさ。何様だよ。俺、アンタに何一つ好意なんか見せてねぇんだけど」


「なっ……!」


「勝手に盛り上がってんじゃねぇよ。つーか“殺す”とか、簡単にそんな言葉吐くな。バカが」






──わなわなと震える彼女には悪いけど。



最後のだけは、正論だ。




< 97 / 292 >

この作品をシェア

pagetop