虹の彼方
そう…友達止まりなのかもしれない。
いつも和くんはあたしの本気を冗談としか思わない。
「和くんのため」って言ってずっと苦手だった料理も
少しでも頑張ってもらいたいから、中学の時のサッカーの試合の差し入れも
「どーせ俺と見せ掛けて他の奴らを狙ってんだろ??」
なんて言われた。
こんなに頑張ってるのに…
あたしは何で…
和くんは何で…
でも確かな事は
和くんにとってあたしは、唯一の幼なじみであり、仲間として一番近い人間だってこと。
恋愛対象にはならないんだ。
昔と変わったのは、和くんはずっと格好よくなって
昔から変わらないのは、あたしが和くんのためにノートを一生懸命執る事と
一線を超えないもどかしい和くんとあたしの近くもない遠くもないこの距離。
願いは届かないとわかってるけれど…
どこかで期待してしまう自分がいる。
理性を持っているけれど
和くんの笑顔を見ていると、どんどん欲が出てきてしまう。