ティッシュに涙と少しの残骸
えっ…?
私だけ助かったの?
それじゃあ
お母さんたちは

どこに居るの?

足を引きずって必死にナースステーションへと向かう。
嘘だよね?きっと田村さん笑って「皆さん無事ですよ」ってゆってくれるよね?ちょっと歩いただけなのにもう息が上がってる自分に嫌気がした。

やっとの思いでナースステーションにたどり着いて婦長さんらしきひとに尋ねる。

「田村さん居ますか?」
「彼女ならさっき診察にまわりましたよ」
「じゃあ日浦先生は?」
「今日はもうお帰りになられましたよ」
「…わかりました」

来たときよりも重くなった身体を力なく引きずって自分の病室へと戻ることにした。
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