ティッシュに涙と少しの残骸
「月下さんこのビデオのチェックお願い」
「あっ、はい」

夜の10時、お客さんもまばらな時間帯はさすがに暇だ。レジにひとり居ればいいからあたしは奥の部屋で返ってきたビデオやDVDのチェック。見たくもないホラーやアダルトは早送りするけど最新作や見たかった作品はつい見入ってしまい怒られたことも…。

「あ!今日はラッキー♪」

気になってたサスペンスもので借りようか迷ってたんだよね。ウキウキしつつノブに手をかけたら

「なるべく早く戻って来てくださいね」
「…はぁ―い」

宮田さんに背中から冷たい台詞をグサリと刺された…
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