ティッシュに涙と少しの残骸
ゆっくり星流に近付き緊張しつつ深呼吸をひとつ。

「星流!ハッピーバースデー!」

目の前に真っ赤なリボンをかけた箱を差し出したら星流は目を大きく見開き驚いた。

【覚えててくれたの?すごく嬉し~!】
「開けてみて」

しゅるりとリボンをほどき包み紙を几帳面に剥がして箱を開封…

【これも覚えててくれたんだ…、とっても素敵なプレゼントありがとう】

いつか星流につけ爪を作ると約束していたので昨日ギリギリで完成させたんだ。勿体なくてつけれないと恍惚の表情で眺めている。

【真雪器用だね~。テーマはなんなの?】
「七夕。星空をイメージして作ったよ」
【夢みたいに綺麗…。大切にするね】
「左手の薬指のチップは一応流れ星なんだ」
【ほんとだ!星空カラーに流れ星、私の名刺みたい】
「実はそれ狙ってたり♪」

星流の表情はますますほころんでちょっと変な顔になった。
でも可愛い。

「カラオケ行くよ!あたしの奢りね」
【ついていきます!】

制服のままカラオケとゲーセンに行ってプリクラを撮った。
この日からあたしの気持ちの変化が始まっていた。
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