ヤクザに愛された女 壱


それから忙しくて、
龍二さんが無事なのか、
考えてる暇も無かった。


「止血して、こいつは病院に運ぶわ」


忙しそうに無傷な人に指示を出していく麗奈さん。


「こいつは他の部屋に行かせて、気失ってるだけよ」


あたしはその姿をただ呆然と見ているしか出来なかった。


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