オトナな初恋
私の携帯が鳴り響く。
電話相手は拓海さん。


「ちょっとすみません…
もしもし、拓海さん?」



『亜希。今どこ?家に行ったんだけどいないみたいだし、…まだ雄太と?』



「そうなの。でも雄太君少し前に寝ちゃって、私もこれから帰る所なの。」




『…どこにいる?』




「えと…それは…」





『どこなの?』




「…雄太君の家…」





『………』




「も、もしもし?」







『亜希、何考えてるの?
雄太がいるからって、何他の男の家に上がってるんだよ。』




「それはッ…」


訳を話そうとした。




『…もう、いいよ。勝手にしろ。』







拓海さんからの電話は一方的に切れてしまった。







もう、いいよ

勝手にしろ






拓海さんに呆れられてしまった







.
< 192 / 362 >

この作品をシェア

pagetop