オトナな初恋
午後一で上司に頼まれた仕事。


渡された書類のデータの表グラフの作成とそれのコピー。


その膨大な量を見てため息が出た。


しかも!明日までにって!

私の残業が確定したようなものじゃないの…


自分の仕事を明日にまわす事にして、その仕事に取り掛かった。












「はぁ。やっと出来た。」

時計を見るともう7時。


フロアにはもう誰も残ってない。


上司も私に頼んで、さっさと帰ってしまっていた。


人にこんな面倒臭い仕事だけ押し付けて、自分だけ帰らないで欲しいよ…


心の中で文句を言いながら、コピーを終えて後片付けをしている時だった。


『そのコピー機、次使うから電源切らないで。』


「はい、分かりました。」

まだ残ってる人いたんだ。後ろから声をかけられ返事をして振り返ると…


私が1週間、ずっと逢いたかった早坂主任の姿がそこにあった。
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