オトナな初恋
「え!?…あ…」



拓海さんに言われて初めて気付いた。
転んだ私は両手でお腹を押さえている。




「だ、大丈夫…痛くない」



無意識にお腹にぶつからないように庇ってだんだ…




拓海さんの手を借り立ち上がる。





「痛ッ!」





尻餅をつくように転んだからか、お尻が痛い。






『どこが痛い?』






「い、いえ転んだ時にぶつけた所が少し痛かっただけなので…あ、資料!!」





慌てて拾い集めるのを手伝い拾ってくれた人にお礼を言って受け取った。






『貸せ。俺が運んでおくから。』






「でも部長に頼まれたの私だし、拓海さんに運んでもらうのはちょっと…あ?待って!!」






何部か私の手に残してほとんど持って歩きだす拓海さんを追い掛ける。





『一緒にいけばいいだろ』





「…ありがとね。」








帰りはひとりで部屋へ戻る。そっとお腹に手をあてた。
無意識に庇ってたお腹。
妊娠してたらどうしようなんて悩んでたのにね。





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