オトナな初恋
「お兄ちゃんが連絡もなく、人の家に勝手に入ってくるからよ!拓海さんは、私が危険な目に合わないようにしてくれたのよ?」





無言で私をみるお兄ちゃん。目がうるうるして来たのがわかる。






『血の繋がった兄よりもこいつをかばうなんて……』



「そういうつもりじゃ…
お、お兄ちゃん…泣かないでよ!?」





言うのが少し遅かった。




すごい雄叫びをあげて泣き叫ぶお兄ちゃん。





こんな大きな図体で、や○ざに間違われるような恐い顔してるくせに、なんで毎回、こんなに涙もろいのよ!






『うぉ―っ!!』




雄叫びのような泣き方をするお兄ちゃんを見て、呆気にとられてる拓海さん。










「お兄ちゃん…もう泣かないでよ…近所から苦情きちゃうでしょ…」






『お、俺がこんなに悲しんでるのに、近所付き合いを気にするなんてッ!!亜希が…亜希が代わってしまって俺は悲しいぞっ!!』





さらに泣き始めてしまった





駄目だこりゃ…





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