オトナな初恋
部屋に近づくにつれ聞こえてくるお兄ちゃんの泣き声。
まだ泣いてるの?
はぁ、とため息をひとつ吐いて部屋へと戻った。
さっきと同じ態勢で泣くお兄ちゃんに私は近づいて肩を揺らした。
「お兄ちゃん、いい加減泣き止んで?お願い。」
『亜希が、この男を庇ったりするから!!……ってあれ?どこ行った??』
「帰ってもらったの。さっき出ていったの気付かなかった?」
『そうか、いなくなったか。』
途端に泣き止み、笑顔まで見せるお兄ちゃん。
「お兄ちゃん何しに来たの?さっきも言ったけど、来るなら連絡くらいしてよね。鍵あいてたし、空き巣かと思ってすごく怖かったんだからね!」
『明日から仕事でこっちにしばらく滞在することになって、亜希の所でお世話になろうと思ってな。』
「しばらくってどれくらいよ?」
『1週間。いやぁ亜希と一緒に暮らすなんて久しぶりだなぁ!亜希が家を出てからだから、半年振りか?』
「…そうね…就職してから一人暮らし始めたから、ちょうどそれくらいだね…」
.
まだ泣いてるの?
はぁ、とため息をひとつ吐いて部屋へと戻った。
さっきと同じ態勢で泣くお兄ちゃんに私は近づいて肩を揺らした。
「お兄ちゃん、いい加減泣き止んで?お願い。」
『亜希が、この男を庇ったりするから!!……ってあれ?どこ行った??』
「帰ってもらったの。さっき出ていったの気付かなかった?」
『そうか、いなくなったか。』
途端に泣き止み、笑顔まで見せるお兄ちゃん。
「お兄ちゃん何しに来たの?さっきも言ったけど、来るなら連絡くらいしてよね。鍵あいてたし、空き巣かと思ってすごく怖かったんだからね!」
『明日から仕事でこっちにしばらく滞在することになって、亜希の所でお世話になろうと思ってな。』
「しばらくってどれくらいよ?」
『1週間。いやぁ亜希と一緒に暮らすなんて久しぶりだなぁ!亜希が家を出てからだから、半年振りか?』
「…そうね…就職してから一人暮らし始めたから、ちょうどそれくらいだね…」
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