オトナな初恋
「まさかっ!!思う訳無いよ!!」




『良かった…ねぇ、お兄さんて今、恋人とかいるのかな?』




「いないはず。だって、昨日まで私の家にいたけど、そんなそぶり見せなかったし、それに…」




お兄ちゃんの方が先に奈緒に一目惚れしたんだよね…これって伝えてもいいのかな?




『それに?』




「な、なんでもない!!」


こういう気持ちは他人から言うべきじゃないよね?




『でも10歳離れてるんだ…もう少し離れているかなって思ってたから、少し安心したけどお兄さんから見たら10歳も年下なんて、相手にならないよね…』







「それはないと思う!!」



『どうして?』





「い、妹の勘、かな?」







『勘ね…お兄さん、次いつ亜希の所にくるかなぁ。』





「さぁ……あっ!もしかしたらまたすぐ来るかも。」





結婚式場のパンフレットを持って来る気がする…






『え!?本当?』






「多分…いや、絶対かな」




『それも妹の勘?もし、来る事あるなら…会わせて欲しいの。駄目かな?』


「いいよ!お兄ちゃんも喜ぶと思う!」

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