オトナな初恋
夜なのに外はあまり寒くない。風が吹くと気持ちがいい。

「早坂主任、夜風が気持ち良いれす。」

『あほ。お前だけだ。この酔っ払い。まだ寒いんだ。風邪引くぞ。さっさと上着着ろ。』

「はぁ〜い」

『ほらタクシーに乗れ。』

そう言って中へ押し込まれた。

『○○町3丁目経由で、△△町へ向かってください。』

早坂主任が行き先を告げ、発進した。


『・・・・・・・・』

「・・・・・・・・」


なんかちょっとこの揺れが気持ち悪い。

外の景色をみて落ち着かせようとする。

けど、次々に変わる景色がかえって気持ち悪くさせる。



だめだ。ちょっと目を閉じてた方が落ち着くかも…

そうして目を閉じた。








あぁふわふわする。
ふわふわ、ふわふわ。

気持ちいい。なんか宙に浮いてるような感じ。




あれ?タクシーの背もたれってこんなに柔らかかった?
それに座ってたと思ってたけど、まるで寝転んでいるみたい。


今日は色々早坂主任と話しちゃった。楽しかったな。

また好きの気持ちが増えた。

早坂主任。大好きです。


「早坂主任…」



あ、なんか気持ちいい感触。

なんだろこれ?

柔らかい感触。


もっと。もっとこの感触が欲しい。


気持ちいい。


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