男は死んだのだ
「こっちへこい。」神様が一瞬いなくなったのかと思ったら巨大な椅子の上で、俺と同じくらいのサイズになって手をあげて呼んでいた。


「いけ。」お兄さんが俺につぶやいた。
さっきまでいい人だと思ってたのになあ。

と思いつつも前に進んだ。


神様ってもっとしわしわのおじいさんで、髪の毛は長くて真っ白で、杖とか持ってて-とかイメージしてたけど、こうしてみると、まだ二十代くらいに見えるし、髪は短くて黒いし、杖とか何も持ってないし...


何より赤いアロハシャツに黒の短パンだし...。


本当に神様か?


「今、本当に神様か?って思ったろ。」神様の目の前に来て早々心を読まれた。

「いや、あ-あの。」ひとりで戸惑っていると、
「あっはっはっはっ気にすんな!よくある事だからよ!人間ってなーんか勝手にイメージ膨らますんだよね~。でも本物はこんなんでした~みたいな!」


神様が勝手にひとりでペラペラ話し出した...。

「あの!不法死者人って何ですか?」神様の話を一旦止めるのも込みで気になっていた事を聞いてみた。


すると、楽しそうに話していた神様の顔が一瞬真面目...とゆうか無表情?になった。

けどすぐまた笑顔になった。


「まー話すからさ、俺についてこいよ!」

また、移動か...。


「はい。」
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