飼わせてあげるよ【BL】
そしてそれを俺の目の前に出し
「よし」
笑顔で言われた。
……やっぱり犬なんだ。
「よしって言われても……」
「喉乾いてるだろ?飲んでいいよ」
飲む……っていうのか?
そんな疑問が浮かんだ。
だけれどやっぱり彼の笑顔は綺麗だ。
それに確かに喉は乾いている。
いつも皿から飲む俺を、
初回は残念そうにしていたけれど、
目を細めて、頭を撫でたりして
満足していたようなのに、
あれでは不満だったのだろうか。
「早く。
出来ない?」
急かされたので、とりあえず舌を伸ばす。