管理人C
人は、いつも空気を吸うように人を罵ります。

人が屍と化して
無残な姿になることを期待しているからで、

人の無残な姿、腐臭にみちた
もはやポリバケツにいれるしか役割のない様を、

脳内のプロジェクター機で
仕事の休み時間や何もすることがないときに、


楽しげに再生して楽しむことが、
人本来の趣向なのです。


人は、自分の血液を恐れますが、

人の血液を見ると歓喜し、両手を挙げて

その血液がある広場へよだれを垂らしながら突撃していきます。

ですから人の胸元は、決まって涎のあとが残されているのです。


人は、もし、人を殺してはいけないという法律がなかった場合、

何もためらわずに人を殺すでしょう。


人の身体機能は本来、
同族を殺して人口の釣り合いを取るために設計されているのですから、
仕方がありません。人の天敵は、人なのです。
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