藍色の砂
昼下がりの電車内は
学生で溢れかえってる。
卒業を間近にひかえたボクは
午前中で終わる事が多い。
友達と笑い話に花を咲かせ、
最寄り駅に着けば
手を降って降りる。
ブレザーにマフラー巻いて
肩にカバンぶら下げ歩く。
何気ないいつもの景色。
変わらない商店街の雰囲気。
ご飯は学食で食べたけど、
小腹のすいたボクは
あのたこ焼き屋を目指した。
徐々に急ぎ足になって、
屋台が見えてくる。
クスッと笑ってしまった。
相変わらず気怠そうに
たこ焼きをひっくり返してる
おばちゃん。
ボクを見ては
『今度の試合いつ?』と
聞いてくるところは
変わってないな。
『もう引退したよ。来週卒業だし。
10個入りちょうだい。』
『ほぇ~大きくなったもんだねぇ。』
毎度ながら棒読みセリフも
懐かしみつつ、隣に鎖で繋がれた
子犬の方へ顔を出すと、
もうそこには先客が居て……。