藍色の砂
『だってイヤだもん。あの人…
絶対まだ昊に気持ちあるもん。』
とっさに振り返った。
今にも泣き出しそうな村上を見て。
『おいおい、そんなこと有り得ない
から。今日で踏ん切りつけたんだぜ?』
『え…?ホント…?』
勉強机にもたれて頷いた。
『ホントにホント?絶対?』
腕を絡ませ攻めてくる。
コラ、胸当たってるから!
『うん。』
パッと明るく笑う村上に
つられて笑う。
わかりやすいな、村上は。
どんなに時間がかかっても、
待っててくれるのかな…?
なんてな。
わざと時間をずらしてくれたり、
気を遣わせてばかりだから
甘えるんじゃなくて、ホントは
守ってあげなくちゃダメだよな?
ニッコリ笑って『帰ろう』と言う
村上の笑顔に、
少なからず癒やされてる。
ほんの先の未来なんて
考えてなかった。
あんな形で裏切ったり
傷付けたくなかったのに。
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