藍色の砂
雨音だけが聞こえる待合室。
キミは俯いて、
かすれた声を絞り出した。
『………お腹に、赤ちゃんがいる。』
ピカッと空は光って
すぐに音をたてて近くに落ちた。
俯くキミに必死に問いかける。
───どっちなの?
ざわつく胸中。
今の自分は、どれだけの冷静な
判断が下せるのだろうか。
『意識が戻ったらちゃんと話し合おう?』
自分で何を言ってるか
わからなかった。
『コウくん…っ!』
淡い期待は脆すぎるキミの声に
よって跡形もなく引き裂かれていく。