藍色の砂



待ってくれよ…。



『ボクじゃないって何…?そんな
確証どこにあんだよ…。』



確かにボクが避妊しない日は
なかった。
だけどそれだけでボクじゃないって
言い切れるのか…?



『ボクは…兄貴に殴られても頭下げる
し、きちんとホントのこと言って、
例え認めてもらえなくても咲妃さんを
幸せにするよ。』



それなりの覚悟だってあるんだ。
何となく好きになったつもりもないし
その時の気分で抱いた覚えもない。



『ボクは遊びなんかじゃない。本気
で咲妃さんのこと考えてるよ。最初
は辛いだろうけど、一緒に乗り越え
てよ。そしたら絶対…幸せになれるよ。』



あらゆる言葉を吐いて、
少しでも繋ぎ止めておきたかった。
静かに首を振るキミの
腕を揺さぶる。



『簡単に終わらせるなよ…!その程度
の気持ちだったのかよ?始めからその
気なんてなくて、勘違いしてくボクを
見て笑ってたのか…?』



ダメだ。
口が勝手に動く。
捌け口のなかった想いが
一気に溢れ出して
声を荒げる自分は、
周りから見ても無様に
映ってるんだろう。











< 171 / 201 >

この作品をシェア

pagetop