藍色の砂



春の訪れを前に。



オギャーオギャーと産声を
あげた可愛い天使。
小さな男の子を抱きかかえた
兄貴は泣きながら喜んでた。



ボクたちも泣いて喜んだんだよ。
命の誕生の瞬間が、
こんなにも神秘的だとは
思わなかったから。
悔しいけど、すごく感動した。



産まれてからはバタバタして
ボクたち家族は
初孫中心の生活が続いたわけで
あっという間に月日は
流れたと思う。










『えー!!そんなこと言わずに
挙げようよ。』



リビングでそう叫ぶのは兄貴。



トレーに乗せて、グラス4つに
氷を運んできた咲妃さん。



『どっちがいい?』と隣に居る
村上に巨峰カルピスか普通のカ
ルピスかを聞いてる。



兄貴を無視する咲妃さんに
ボクは笑った。












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