藍色の砂
『あ……』
あった…。
店の番号とHPのアドレスまで…。
ハァ………。
そんなもんだよな。
ボクは所詮すきな男の弟で、
いずれ義理の弟になる存在。
電話帳の最初のページに
戻ると、登録件数が
二件増えてることに気付く。
まさか。
ウソだろ。
え?ホントに?
あの短時間で!?
『あ……あった。』
“ 河島咲妃
℡ 080−××××−××××
mail saki××××@docomo.ne.jp”
赤外線じゃなくて手入力!?
神様……
これは奇跡ですか……?
ボクの携帯に、
“ 河島咲妃 ” の番号が…。
番号が…。
番号が…。
番号が…!!
『ぃ…やったぁ!!』
飛び跳ねて両手で
ガッツポーズ!
こんな嬉しいことが
今までにあっただろうか!
地区予選突破より
試験結果ベスト10入りより
コレクションしてる
アニメのフィギュア非売品が
当たるより断然嬉しい!!
全力ダッシュで駅まで走る。
興奮すると何故か
全力疾走してしまう癖。
昔と変わらないな。
そしてこの胸の高鳴りは
走ったせいだと
自分に言い聞かせるための
行為でもある。