藍色の砂
目的駅に到着して、
咲妃さんの居る交差点に向かう。
ガードレールにもたれかかっている
人影が目に見えた。
『咲妃さん…!』
気付けば大きな声を出してた。
ボクの声に顔を上げた咲妃さん。
安堵からこぼる悲しげな笑顔。
目の前まで駆け寄って
抱きしめたい気持ちを遮って
ボクは怒鳴ってた。
『コンビニ入っててって言ったのに!
寒かっただろ?』
冷え切ってる様子が表情から
読み取れる。
『ごめん…。』
『誰かに声かけられなかった?』
『かけられた…。』
『ったく!自覚しなよ!女なんだよ?
治安も良くないんだから。一人で
フラフラするなよ!』