藍色の砂



目的駅に到着して、
咲妃さんの居る交差点に向かう。



ガードレールにもたれかかっている
人影が目に見えた。



『咲妃さん…!』



気付けば大きな声を出してた。



ボクの声に顔を上げた咲妃さん。
安堵からこぼる悲しげな笑顔。



目の前まで駆け寄って
抱きしめたい気持ちを遮って
ボクは怒鳴ってた。



『コンビニ入っててって言ったのに!
寒かっただろ?』



冷え切ってる様子が表情から
読み取れる。



『ごめん…。』



『誰かに声かけられなかった?』



『かけられた…。』



『ったく!自覚しなよ!女なんだよ?
治安も良くないんだから。一人で
フラフラするなよ!』











< 74 / 201 >

この作品をシェア

pagetop