藍色の砂
連絡がない間、
キミを忘れた日はなかった。
忘れるなんて無理だよ。
原付バイクに乗って、
夜道を走り抜ける。
駅前に停めて、
キミの家路を急いだ。
ポケットから携帯を取り出し
かけた番号。
三コール目で繋がった。
──もしもし…。
ずっと聴きたかった声。
出るということは、兄貴と一緒
ではない。
──もしもし。こんばんは。
──こんばんは。久しぶり…だね。
──うん。
──勉強…ちゃんとしてる?
──してるよ。
──そっか。