未遂探偵J
読み終えたジョーは…

「許せないな…」

…と、つぶやく。

そして、うつむいた顔を上げて…

「…絶対に…絶対に!!この挑戦状は必ず未遂で終わらせてみせるっ!!5万人の命はオレが守る!!」

…と、挑戦を買った。

「ジョー…頑張って!」

「…あぁ!じゃあ、行ってくる!」

ジョーは挑戦状を手に事務所をあとにした。

「…手掛かりは1つ…」

(この挑戦状のみ…これに書いてあった通り平日の今日、5万人もの人が楽しめる場所はただ1つ…最近15周年を迎えリニューアルオープンしたばかりで入園料が今だけ半額になっている…“新都遊園地”!!!…そこしかないっ!)

ジョーは腕時計で時間を確認した。

(…今が10時過ぎ…タイムリミットは午後3時…木っ端微塵ってことは遊園地の何処かに…爆弾が…間に合うか??…いや…間に合わせる!)

ジョーは人込みをかき分けながら新都遊園地へと向かった。

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